伸ばす
インザーギさんからお借りした1冊です。
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
posted with amazlet at 08.10.29
おすすめ度の平均:
タイトルに偽りありコーチであれば一度は読むべき
育つ力を引き出す方法をしめしている良書
共感と感激の嵐でした。
凡庸
サッカーのコーチングをベースにしていますが、育児論としても、参考になる内容です。
本書の主な対象は、小学校高学年くらいまでの子どもに対するコーチングの経験が浅い、コーチの方で、本文中も度々、あまり感心しない例として描かれています。
以下の内容が書かれています。
- 成長期の子どもとの接し方
- 成長期の子どもの指導方法
- 上記を考えた時に参考になる練習メニュー及び方針
- 親御さんとの接し方
印象に残ったのは、以下(正確な引用ではありません)。
- 勝利至上主義の弊害
- 南米、欧州のサッカーの本場では小学校の全国大会をしていない。
更に11人制で試合をすることも、トーナメント方式も主流でないようです。
- 成長期の脳に当たる影響を考慮して、小学生の間、ヘディング練習をしない
- 日本では、誰もいないところにクロスを上げたら、走りこんでいない選手が怒られるが、ドイツだと、確認しないでクロスを上げた選手が怒られる
- シャトルランの練習をする際に、コーンを置いたら、オシム監督が「試合ではコーンはない」と指摘し、攻守に分かれて、攻めている選手がターンしたら守っている選手もターンする練習に切り替えた
以下、目次からの抜粋です。
耳が痛い言葉がいくつかありました。
■魔法1■ 肯定する
「だからダメなんだよ!」抽象的な言葉で叱ってばかりいませんか?
■魔法2■ 上達する
「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか?
■魔法3■ 楽しませる
「サッカーを最優先しろ!」子どもに押しつけてはいませんか?
■魔法4■ 気づかせる
「ちゃんと話を聞きなさい!」いつも世話を焼いていませんか?
■魔法5■ 考えさせる
「右へパス!」「そこでシュートだ!」試合の間中、子どもを煽っていませんか?
■魔法6■ 進化する
「今までこうやってきたんだから」古い概念のまま、立ち止まっていませんか?
■魔法7■ 夢を持たせる
「プロになりたいんだよな?」子どもより先に、自分の望みを語っていませんか?
■魔法8■ 余裕を持たせる
「勝ちたいという気持ちが足らなかった」敗戦を、精神論で片付けていませんか?
■魔法9■ 自立させる
「失くすと困るから」電車の切符を、大人が持ってあげていませんか?
■魔法10■ 和をつくる
能力別にチーム分けするのがよいと、思い込んでいませんか?
■魔法11■ 問いかける
「何やってんだ!」大量リードされたら怒鳴ってませんか?