敵/相手/仲間

古本で安かったので買いました。
発行が1997年と古いですし、マリノスと日産F.C.という書き方が混在しているので、古くから、日産F.C.で培われてきた指導、考え方が元にあるのではなないかと想像します。

サッカー―Jリーグをめざす!〈戦術編〉
日産F.C.横浜マリノス
池田書店
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おすすめ度の平均: 4.5
4 サッカーの基本書
5 戦術を理解したい人たちには最適!


1対1から、3対2までの練習が取り上げられていて、参考になることが多々有り、練習にも取り入れるつもりです。
また、この本で、感心したのは、戦術に関する本でありながら、最後の章が「フェアプレー」となっていて、短いながらも、サッカーをするプレイヤーにとっての、フェアプレーの重要性を説明しています。まとめると、以下のような感じです。

  • サッカーのゲームの精神は、「安全、公平、喜び」からなる
  • 反則/卑怯なプレーは、チームから、本当の勝つ喜びを、プレイヤーから成長する喜びを奪う
  • 「相手」選手は「敵」ではない。おなじサッカーをする「仲間」である。相手を尊重する


コーチになって、同年代より上の方と接することが多い環境で、話していて、気付いたのが、比較的古くからサッカーに関わっている方の言葉。
以下、おもいっきり主観です。あくまで傾向があると管理者が思っているという話です。

  • くさびを入れるという表現をする
  • ポジションで、ウイング、ハーフ、リベロ、スイーパーといった表現をとる

ポジションは、12年前の、この本でも、若干古めの用語という感じで触れられています。

  • 説明するときに「敵」といわず、「相手」という

管理者も、たまに「敵」と云ってしまってます。会話の流れで、つられてしまってということもあり、つまるところ、フェアプレーが身についていないんだと思います。


ということで、「くさびのパスやね」「ウイングみたいに、攻めあがって」等の言葉を使うと、管理者から、経験豊富に見られます。
逆に、「敵が詰めてきたら,,,」等の言葉を使うと、ちょっと血気盛んに若く見られます。